Q.医療法人に医療機器を導入することに関する留意点は、何かあるでしょうか?

  • 2014/5/19
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A.医療の経営において、医療機器の導入は軽視できない経営課題となっています。購入やリースといった契約形態以外の情報についても確実に収集を行い、総括的な検討をすることが重要です。

1.医療機器の役割と重要性
 日々進化を遂げている医療機器については、遠隔治療や診断のIT化等が、医療のあり方自体を変えていくかもしれません。それゆえ、医療機器の導入に際しては、将来のことを念頭に置きつつ、欠かせない機器を中心として、経営にふさわしい機器の導入を熟慮する必要があります。

2. 医療機器導入時に確認すべき事項
 医療機器の導入については、第一に、患者さんを中心に検査や治療に欠かせない医療機器の導入を行います。そして、最新の医療機器入に関しては、予算や効率、患者さんとの信頼関係等を念頭に置いた上で、導入を決めることが重要です。
 医療機器は検体検査機器、治療用機器、診察付帯機器等に分けられます。
医療機器を選択する際の判断基準には、構造、安全性、耐久性、性能、処理能力、使いやすさ、信頼性、ランニングコスト、コストパフォーマンス、保守点検の容易さ、アフターサービス等があります。
 医療機器の導入に当たり、必要性はどの医療機器が高いのか、実際の利用はどの程度になる予定かを、使用目的に応じて調べてみるといいと思われます。なお、設備の想定稼働率によって個別収支計算をして、導入が妥当か否かの検討を行うことが必要です。医療機器の導入の際に確かめるべき事項は、次の通りです。
・使用頻度がどの程度であっても常備すべき緊急用の機器か。
・日常の診察で頻繁に用いる機器か。
・その機器がない場合、診察に不都合が生じるか。
・その機器の使用頻度と処理能力がマッチしているか。
 そして、装備に凝ることなく病診連携でやっていくのか、専門性のある高度医療を行っていくのかという自院の治療方針を再検討することや、原価意識を再確認して例えば同じ機能なら低コストの医療機器を利用すること等が重要となります。

3.業者選択時に確認すべき事項
 医療機器の導入時には、各科の専門的知識が不可欠であり、また、購入等はどの業者から行うのかも重要であるといえます。業者を選ぶときには、次のようなことを確認する必要があります。見積りについては、複数の業者に依頼しましょう。余分な機器の購入をしないよう注意することが重要です。
・適正な価格提示を行っているのか。
・自院にとって必要である専門機器を幅広く扱っているのか。
・自院にふさわしい機器を選んで、提案を行ってくれるのか。
・購入、リース、レンタル等の選択ができるのか。
・修理品、中古品、再生品も扱っているのか。
・銀行、ファイナンス会社、リース会社との提携があり、手続きのときに協力してもらえるのか。
・導入後におけるアフターフォロー、メンテナンスを期待することができるのか。

4.購入かリースの利用か
 医療機器を導入する際に、購入とリースの利用のいずれを選ぶかは、リースのメリットのみならずデメリットについても十分に分かった上で、その際の状況に即して決定するといいでしょう。
 (1)メリット
 ・法定耐用年数よりリース期間が短い。
・リース期間で均等償却を行い、必要経費に算入できる。
・購入の場合と異なり、多くの資金が必要ではない。
(2)デメリット
 ・中途解約が認められない。
 ・リース会社が物件の所有権を持つため、リース契約の終了後も物件を使用するなら、買取り又は再リースをしなければならない。
 ・購入の場合に比べて、支払合計が割高である。
また、購入を選ぶと、一度に用意すべき資金が多額になります。ただし、購入後については、定率
法で減価償却を行い、早めに多くの経費を計上することができます。リースの場合と比較して支払合計が少額であることが、購入の最大のメリットであるといえるでしょう。
 購入とリースのいずれを選ぶかは、リースのメリットにいかに重きを置くかによって異なります。
自己資金に何の問題もないのなら、購入の方が有利であることも多いといえますので、総括的に熟す
ることが重要です。また、割賦購入であれば、多くの資金は必要ないだけでなく、定率法で減価償却
を行うことができます。

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